投資を続けた先に欲しいのは、お金で働き方を諦めない生活

街と住宅街へ分かれる道で、将来の暮らしを考えるぱーそん。

気づけばもう10月も後半。今年の残りを考えると、来年はどんな生活をしたいのかも、少し気になってくる時期ですね。

今日は、投資の話です。でも「この銘柄が上がりそう」とか「今月いくら増えた」という話ではありません。

僕が資産形成を続けてきてよかったと感じるのは、お金があることで、自分のこれからを考える余地ができたことです。働き方を変える。新しいことを試す。合わない環境から離れることを考える。そういう選択を、お金の問題だけで最初から諦めなくていい。

もちろん、投資を始めれば誰でもそうなる、という話ではありません。収入からお金を残すことも、現金を確保することも必要です。この記事では、僕の経験と、これから投資を考える人が整理しておきたいことを分けて書きます。

目次

お金が増えてうれしい。その先にあった変化

僕は、稼いだお金を全部使わず、生活費を差し引いて残った分を貯蓄や投資に回す生活を続けてきました。

ものすごく我慢していた、という感覚ではありません。使いたいものを何もかも禁止したというより、必要だと思わない出費を増やさなかった。そんな言い方の方が近いです。

その生活をしている最中は、意外と普通なんですよね。仕事をして、帰って、ご飯を食べて、寝る。周りから大変そうに見えることでも、習慣になると自分にとっては日常になっていく。

ただ、お金を残してきたことは、後から選択をするときに効いてきました。

「今の働き方を、このまま続けたいのか」
「別のことを試すなら、どれくらい時間を使えるのか」

そう考えるとき、手元に余裕があるかどうかで、考えられる範囲が変わる。僕にとって資産形成の意味は、そこにあります。

ここは誤解してほしくないのですが、今の資産が全部、投資で生まれたわけではありません。働いて収入を得たこと、生活費を管理したこと、貯蓄したこと、その一部を投資に回したこと。それぞれが積み重なった結果です。

自分の経験を「投資だけで人生が変わった」という一言にはしたくありません。

一人で使える時間には、どうしても限りがある

収入を増やしたいと思ったとき、働く時間を増やすという方法があります。僕自身、仕事以外にも時間を使ってきました。

でも、一日は24時間です。収入を得るために時間を使えば、その分、休む時間や別のことをする時間は減ります。

最初は、お金が増えていくことがうれしい。それでも続けていると、自分一人で使える時間や体力には上限があると感じるようになりました。

そこで考えたいのが、今の収入から将来のためのお金を残すことです。投資には、そのお金を企業や市場の成長に参加させる面があります。ただし、自分が働いた分の給料と同じように、毎月決まった金額が入るものではありません。

増えることもあれば、減ることもある。生活費を必ず生み出してくれる仕組みとして当てにすると、かえって暮らしが不安定になります。

僕がここで伝えたいのは、仕事をやめて投資だけで暮らそう、ということではありません。今の生活を支える収入と、将来のための資産を、別々の役割として考えることです。

投資をした後、どんな未来を目指すのか

「老後のため」と言われても、遠すぎて実感が湧かないことがあります。

それなら、もう少し身近な場面から考えてみてもいいと思います。次の表は、将来の利益を予測したものではなく、お金にどんな役割を持たせたいかを整理するための例です。

こうなったらいいと思う生活そのために考えるお金投資だけでは解決しないこと
転職を焦らず検討したい仕事が変わる間の生活費を現金で確保する投資資産が下落中でも生活できる準備
学び直しや新しい挑戦をしたい受講料や道具代、使う時間を具体的に見積もる近い時期に必要なお金まで値動きにさらさないこと
将来、働く量を見直したい長い期間で準備する資金と、当面の生活費を分ける支出、家族の事情、社会保険なども含めた生活設計

僕は、お金があることで新しいサービスを試したり、情報発信に取り組んだりする心の余裕ができたと感じています。

誰かにとっては、それが家族との時間かもしれない。別の人には、転職の準備期間かもしれない。欲しい未来は、人によって違います。

だから「いくら持っていれば成功」という話にするより、自分は何を選べるようになりたいのかを先に考えたいです。その方が、お金を残す理由も、自分の生活に結びつきます。

自由を増やしたいのに、手元のお金をなくさない

投資の重要性を語るときほど、現金の役割は外せません。

例えば、仕事を変えたい時期と、投資先の価格が大きく下がった時期が重なったらどうでしょう。必要な生活費まで投資していると、待ちたくても売らなければならなくなるかもしれません。

将来のために始めたことが、今の判断を縛ってしまう。それでは本来の目的から離れてしまいます。

僕なら、お金を次の三つの役割に分けて考えます。

  • 毎月の生活に使うお金
  • 急な出費や、近い将来の予定のために残すお金
  • 当面使う予定がなく、値下がりも受け入れられる範囲のお金

いくら残せばいいかは、収入の安定性や家族構成、支出によって変わります。「全員、生活費の何か月分」と一つの数字には決められません。

少なくとも、家賃や生活費、予定している大きな支払いまで、投資に回す必要はない。家計の見通しが立たないときは、現金を整えることも立派な資産形成だと思います。

金融庁も、資産形成では貯蓄と投資を、資産状況や今後の生活設計に応じて使い分ける考え方を示しています。金融庁「資産形成の基本」

「長く続ける」と「必ず増える」は分けて考える

長期・積立・分散という言葉は、聞いたことがある人も多いと思います。

一度に買うタイミングを決め切らず、複数の資産に分け、長い期間で考える。そうした方法でリスクを抑えることは期待できます。でも、損失がなくなるわけではありません。

買った後に価格が下がることも、必要な時期に評価額が元本を下回っていることもあります。海外の資産なら、投資先の値動きに加えて為替の影響を受ける場合もあります。

「長く持つつもりだから、いくら下がっても平気」と最初から言い切る必要もありません。金額が大きくなると、想像していたより落ち着かなくなることもありえます。

将来増えるケースだけを見て積立額を決めず、減った状態でも生活が回るか、予定どおり使えなくても困らないかを考えておく。これは、相場を当てるためではなく、自分の暮らしを守るための確認です。

また、NISAは対象商品の運用益が非課税になる制度であり、投資元本を保証する制度ではありません。制度の名前を安心の根拠にせず、何に投資して、どんな費用や値動きがあるかを見る必要があります。金融庁「NISA早わかりガイドブック」

証券口座は、理想の未来を保証してくれるものではない

ここまで考えてから、口座を選ぶ段階になります。

名前をよく聞くから、ポイントが付くから、という理由も比較の入口にはなります。ただ、僕が重視したいのは、使いたいサービスがあるか、費用を理解できるか、困ったときの確認方法が分かるかです。

証券会社によって、扱う商品やサービス、手数料体系、サポートの内容は異なります。口座を作ること自体が目的にならないように、自分の生活に必要な条件で比較したいです。

購入時の手数料だけでなく、保有中や売却時の費用、商品のリスクも合わせて確認する。どの証券会社を選んでも、将来の運用成果が保証されるわけではありません。

比較するときは、次の三つをメモしておくと整理しやすくなります。

  1. 自分が何のためのお金を、いつまで準備したいのか
  2. その目的で利用したい商品・サービスがあるか
  3. 費用、リスク、操作方法を自分で理解できるか

今使っている金融機関で目的を満たせるなら、口座を増やさない判断もあります。まだ家計を整理している途中なら、口座選びを急がなくてもいいと思います。

今日やるなら、将来の自分に残したい選択を一つ書く

投資を始めるか迷っている人に、この記事を読んだ勢いで商品を選んでほしいとは思っていません。

先に、「お金が理由で諦めたくないこと」を一つ書いてみてください。

転職、学び直し、家族との時間。老後の生活でも、今の仕事を無理なく続けることでもいい。そのうえで、近いうちに必要なお金なのか、長い時間をかけて準備するお金なのかを分けて考える。

そこまで決まると、貯蓄と投資をどう使い分けるか、調べるべきことが少し具体的になります。

僕は資産形成を続けてきてよかったと思っています。でも、今を楽しむお金が全部無駄だったとも思いません。友人と過ごす時間や、そのときしかできない経験にも価値はあります。

将来の選択肢を増やしたいからといって、今の生活まで全部後回しにする必要はない。どちらも、自分の人生のお金です。

投資を続けた先に何があるかは、誰にも確約できません。それでも、収入を全部使い切らず、自分が大切にしたい未来にお金を残す。その積み重ねには、取り組む意味があると僕は感じています。

※2026年10月24日時点で確認した情報をもとにしています。本文は筆者の経験と一般的な情報の整理であり、特定商品の購入・売却や、将来の運用成果を保証するものではありません。投資には元本割れなどのリスクがあり、費用は商品や取引によって異なります。判断前に最新の公式説明・契約締結前交付書面・目論見書等をご確認ください。この記事にはアフィリエイトリンクを設置していません。

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