日経平均株価が大きな節目に達すると、「ここから急落するのでは」と気になることがあります。ただ、指数の水準だけで次の下落時期を確定することはできません。この記事は暴落の予言ではなく、積立を続ける・金額を見直す・いったん止める判断に必要な条件を整理する内容です。
タイトルの「続けるべき」は、家計や目的が変わっても全員が同じ額を維持する、という意味ではありません。生活資金、使う時期、商品のリスクを確認したうえで、ニュースだけに反応して判断を変えない考え方として読み進めてください。
「日経平均7万円」は、いつの数字かを区別する
日本経済新聞社の指数リポートによると、2026年6月末の日経平均株価は70,062円32銭で、月末終値として初めて7万円を超えました。これは2026年7月2日公表の過去の月次記録であり、この記事を読む日の現在値ではありません。出典:日経平均・指数リポート「2026年6月の日経平均」。
過去の高値、現在の値、将来の予想は別です。「7万円まで上がったから必ず下がる」「以前より安いから必ず戻る」とは言えません。また、日経平均と、自分の保有する投資信託や海外株式の値動きが同じとは限らないため、ニュースの指数をそのまま口座の損益へ当てはめないようにします。
暴落は何年ごと、と決めつけない
大幅な下落のきっかけや幅、続く期間は、そのときの状況で異なります。暴落という言葉の使われ方も一定ではないため、「10年に一度」といった周期を売買の予定表にはできません。誰かの予想が一度当たったことと、次も当たることは別です。
将来の値動きを確実に知れないことは、何も確認しなくてよい理由にはなりません。生活費まで投資していないか、近く使う資金を値動きにさらしていないかは、相場の予測とは切り離して確認できます。金融庁も家計とライフプランに応じ、貯蓄と投資を使い分ける考え方を示しています。出典:金融庁「資産形成の基本」。
相場を見る際は、出典と対象期間を確認し、事実と見通しを分けます。政治・経済の大きな話題があっても、それだけから自分の商品がどれだけ下がるかを断定できません。強い言い方の投稿を見た直後に、内容を確認せず注文を出すことは避けたいところです。
積立の仕組みと「損をしない」は別
一定金額で定期的に買う方法では、同じ商品なら価格が低いときに多く、高いときに少なく購入できます。財務省中国財務局は、こうした時間分散の仕組みを説明しています。出典:中国財務局「投資のリスクを減らす方法【積立投資】」。
ただし、安い時期に多く買えても、その後さらに下がれば損失が出ます。購入単価をならすことは、売却時の利益や元本を保証するものではありません。「暴落は必ず買い時」という一律の結論にもできません。
例えば、1単位100円のとき1万円、80円のとき1万円を買う架空例では、保有量は100単位+125単位=225単位です。合計2万円を使っており、平均購入単価は約88.89円。評価時に70円へ下がっていれば、評価額は15,750円、損失は4,250円となります。手数料・税金・分配金は考えない説明用の例です。
平均単価が最初の100円より低くても損失がある、と確認するための計算です。実際の商品の見通しではありません。資産分散と時間分散の違いも含めた比較は、一括投資と積立を考える記事で整理しています。
続けるか見直すかは、相場以外の条件も見る
- 生活資金:毎月の支払いと予定外の出費への備えを確保できているか。
- 使う時期:近づいた教育費・引越し費用などを、投資残高に頼っていないか。
- 商品の中身:何に投資し、どんな値下がりや為替の影響を受けるかを理解しているか。
- 投資額:下落したときの金額が、家計や生活に大きな負担にならないか。
- 費用と換金:保有コスト、売却時の条件、受取日程を確認しているか。
家計・目的・使う時期が変わらず、損失の可能性を理解できるなら、当初の積立方針を維持する選択肢があります。一方、収入が減った、生活費の備えが足りない、使う予定が近づいた場合は、減額や停止も含めて見直せます。「積立は絶対に止めない」というルールで生活を圧迫しないことが大切です。
積立を停止することと、すでに保有する商品を売却することも別の判断です。停止しても保有分の値動きは続き、売却すれば受取額や課税関係、現金化までの日程の確認が必要です。一つの操作で全てが解決すると考えず、変更したい対象を分けて整理しましょう。
値下がりの不安は、割合だけでなく金額にする
評価額100万円の資産が20%下がるなら、評価額は80万円で差は20万円です。元の100万円へ戻るには、80万円から25%上がる必要があります。下がった割合と、元へ戻るための上昇率は同じではありません。これも計算例で、20%が最大損失や予想下落率という意味ではありません。
「これだけ減っても支払予定は守れるか」「もっと下がったらどうするか」を、落ち着いている時に考えます。耐えられるかは気持ちだけでなく、収支や予定でも変わります。一定の比率を全員の正解とせず、生活条件が変わったら改めて確認してください。
筆者が原文で大切にしていた三つのルール
原文では、筆者自身のルールとして次の三つを書いていました。これは原文執筆時の考え方であり、現在の積立額・資産配分や運用成績を示す記録ではありません。
- 株価がどうであれ、積立額は変えない。
- ニュースやSNSに踊らされない。
- リスク資産と現金比率を定期的に見直す。
最初のルールは、日々の相場で積立額を頻繁に動かさないという筆者の考えとして残しています。ただし、読者全員へ勧める指示ではありません。失業や大きな支出などで家計が変わったときまで、同じ金額を守る必要はありません。三つ目の見直しと矛盾しないよう、相場の変化と生活条件の変化を区別します。
原文で伝えたかった「自分で変えられる行動へ目を向ける」という考えは、支出を確認する、学ぶ時間を取る、収入の見通しを整理するといった形でも実践できます。仕事や副業で収入が必ず増えるという保証ではなく、株価の予測とは別に取り組めることです。筆者のnote。
急落のニュースを見た日に確認すること
まず、保有商品・確認日・評価額を落ち着いて確かめます。次に今後の支払いと現金残高を見て、変更が必要な理由が相場への驚きだけなのか、生活条件にもあるのかを分けます。金融機関へ相談する場合は、目的、使う時期、困っている点を整理して伝えると確認しやすくなります。
将来を言い当てることより、予想と違う動きになっても生活を守れる条件を考えることが、この文章の目的です。継続・減額・停止・売却のどれかを一律の正解にせず、自分の資金と商品の条件を確認して判断してください。
公式情報確認日:2026年10月28日。一般的な考え方と計算例であり、特定商品の売買指示や将来の利益・回復を保証するものではありません。投資には元本割れの可能性があります。

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